【新型コロナ】臨時国会を開く/開かない問題…ってどういう意味?

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臨時国会を開いてほしい→開きませんの問題…あれは何を言い争ってるの?

 

※注意!
この記事は時事ネタを扱っているため、読むタイミングによっては記事内容が事実と異なる場合があります。

 

公式NHKニュース 首相 臨時国会召集 “新型コロナ含め課題整理し与党と相談”

 

最近ニュースで取り上げられている「臨時国会を開催して!」「しません!」の話題。

 

政治のニュースは大抵そうなんですが、そもそも言葉の意味がわかっていなければニュースの意味がわからないという問題があります。

 

そもそも一連のニュースで使われている言葉の意味や、どこがどう問題になっているのか…ということをまとめたいと思います。

 

そもそも国会ってなに?

 

国会とは、これです!

たまにニュースで見ますよね。これが国会です。

 

国会は何をする場所なのか? というと、主な役割は

 

法律を作ったり直したり削除したりする

法律を作ったり直したり削除したりするかどうかの議論

世間的に関心の高いことを質問する(災害、賃金、政治スキャンダル、などなど…)

首相の意向を質問する

 

といったものです。

 

この国会は定期的に行われるものなのですが、災害など、国にとって大きな出来事があった際、定期的な予定とは別に開かれるのが「臨時国会」です。

 

定期じゃないから臨時、というだけです。

 

与党、野党ってなに?

 

与党とは、選挙で過半数の票を得た政党です。

 

野党とは、与党以外の政党のうち、選挙で一定以上の票を得た政党です。

 

例えば「犬猫ワンニャン党」みたいな政党を作っても、選挙での得票数が0票なら、野党にはなれません。

 

内閣ってなに?

 

内閣とは…これです!

たまーに、ニュースで見たことありませんか?

 

内閣とは、内閣総理大臣と、内閣総理大臣が選んだ大臣によるチームのことです。

 

「内閣総理大臣」は、与党から選ばれます。日本で一番偉い人…くらいの認識でOKです。

 

「内閣総理大臣が選んだ大臣」とは、例えば法律を担当する法務大臣とか、福祉を担当する厚生労働大臣とか、そういう人のことです。

 

大臣は、与党からも野党からも選んでOKですが、内閣総理大臣は与党の人なので、普通は与党から選ばれます。

 

「臨時国会を開きたい」と言っている人は誰? 開きたくない人は誰?

 

「臨時国会を開きたい」と言っている人は、野党です。

 

「臨時国会を開きたくない」と言っている人は、内閣総理大臣及び内閣です。与党ではないという点に注意が必要です。

 

なぜ臨時国会を開きたいの?

「野党が、なぜ臨時国会を開きたいか」というと、新型コロナウイルスの関係で、決めなくてはいけないのに決まっていないことがあまりに多いからです。

 

例えば、新型コロナウイルスの影響で倒産した企業が400件を超えているので、国や自治体が自粛/休業が要請し続けるのであれば、国から追加で給付が必要なのではないか? という声が高まっています。

 

公式読売新聞 コロナ影響の倒産、全国で406件に…飲食店が54件で最多

 

また、先日の豪雨や今後予想される台風などの災害があった際、新型コロナウイルスの影響で従前の避難マニュアルが使えなくなるのではないか? 新型コロナウイルスに対応できるだけのマニュアル、物資、避難場所が必要になるのではないか?

 

そういった問題の解決を進めるために新たな法律が必要なら、法律を作ったり、いまの法律を直す必要があるのではないか?

 

などなど…、新型コロナウイルスという未知の脅威への対策課題は山積みです。

 

しかし、その課題について対策されていないのが現状であるため、臨時国会を開いて、各党・各議員に届いている国民の声をもとに問題点を整理して、対策を立てたいというのが、臨時国会を開きたい理由です。

 

臨時国会って、開きたいからって開けるの?

開けます。これは憲法で次のように定められています。

 

第五十三条

内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

 

要するに、「4分の1以上の要求があれば、臨時国会を開かなくてはいけない」と憲法で決まっている訳です。

 

次の記事に掲載されている臨時国会召集要求書からもわかるとおり、4分の1以上は集まっているので、本当はすぐに臨時国会を開かなくてはいけない状況です。

公式こくみんニュース 野党国対委員長ら、臨時国会召集要求書を衆院議長に提出 

 

憲法で決まっているなら、なぜ開かれていないの? 

 

内閣が拒否しているからです。

 

え、それって憲法に違反しているってこと?

世の中のほとんどの人は憲法違反だと言っているね。

でも、厳密に考えると憲法違反と断定できないところが歯がゆいんだ。

例えば、憲法に「臨時国会は、開催が要求されてから1週間以内に開かなくてはいけない」などという期間が定められていれば、そのとおりにしなければ憲法違反…ということになるのですが、憲法には要求されてから開くまでの期間が定められていません

 

そのため、「要求されても開かない」=「憲法違反」とは限らず、憲法解釈の議論が必要です。

 

ただし、内閣総理大臣の言い分としては「要求に従って開く予定だけど、まだ開いていない」のではなく、そもそも「開きたくない」と言っているので、憲法違反かどうかが議論の争点という訳ではありません。

 

なぜ臨時国会を開きたくないの?

これが一連のニュース最大の争点となっています。ようやくたどり着きました…。

 

「なぜ開きたくないか」というと、内閣総理大臣の言い分をそのまま引用すると、

 

「コロナ対策を含め、諸課題を整理したうえで、与党でしっかり相談をしていきたい」

 

という理由で、臨時国会の開催を拒否しています。

 

しかし、前述のとおり、「要求されたら開かなくてはいけない」というルールなので、どのような理由でも臨時国会の開催を拒否することはできないはずです。

 

また、「与党でしっかり相談をしていきたい」という点についても誤りがあります。前述のとおり、臨時国会を開催する権限を持っているのは与党ではなく内閣なので、与党内で話し合う必要はないのです。もし与党が「開きたくない」と言っても、内閣が開かなくてはいけないのです。

 

以上により、上記の理由は臨時国会の開催を拒否できる理由になっていないといえます。

 

余談ですが、上記の首相のコメントは記者会見ではなく、いわゆる「ぶら下がり会見」(官邸の出入りの際に居合わせた記者が質問し、それに答えたというだけの一瞬で終わる会見)なので、首相が記者に能動的に説明をした訳ではなく、「仕事中にたまたま記者から質問されたから答えた」というものです。

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なにかウラがあるの?

 

もちろん、前項で述べたようなことはわかったうえで拒否していると思われるため、臨時国会を開きたくない理由は別にあると思われます。

 

具体的にはわかりませんが、昨今の報道からわかるとおり、現在の内閣は言い訳不可能な不正や失敗が立て続けに起こっているため、それらの問題について質問されたくない、というのが本音だと思われます。

 

つまり、臨時国会を開きたくないということは、それらの問題が「本当に言い訳できない」=「質問されるとまずいと思っている」ということの裏返しでもあるわけです。

 

やましい事がないなら、正々堂々と質問を受ければいいだけです…。

 

過去にこんなことはあったの?

 

ありました。

 

2017年にも臨時国会の開催を要求されたけど3ヶ月以上国会が開かれなかったということがあり、那覇地裁はこれに対して「要求されたらちゃんと開かないとダメだよ!」という判決を下しています。

公式日テレNEWS24 臨時国会召集「憲法上の義務」認める

 

まとめ

臨時国会は開かなくてはいけないと憲法で決まっている

首相の言い分は、臨時国会を開かなくてもいい理由になっていない

臨時国会を開きたくないということは、つつかれたら言い訳できない問題があるということ

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