ビットコインとは?
ビットコインとは、なにかと話題の仮想通貨(暗号資産)です。
仮想通貨とは、電子データにて取引される通貨であり、デジタル通貨ともいわれます。
この記事では仮想通貨についての詳しい解説は割愛しますが、よくわからないという方は株のように多くの人が買ったり売ったりして、価値が上下するデータくらいの認識で問題ないと思います。
ビットコインはどこで買える?
少し話は逸れますが、ビットコインは、普通はマイニングするものではなく、売ったり買ったりして取引するものです。
売り買いする方法は色々ありますが、Coincheck(コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)というサイトを使用するのが一般的です。
マイニングってなに?
前述のとおり、ビットコインを手に入れるには売り買いするのが一般的ですが、マイニングという手法でも手に入れることができます。
端的に言うと、マイニングとはビットコインの運営のために自分のPCの性能を貸し、報酬としてビットコインをもらうことです。
ビットコインは、その運営に膨大な計算を必要するらしく、一企業のサーバーでは到底賄いきれません。なぜならビットコインは世界中で四六時中取引されている通貨だからです。
そこで取引データをブロックにまとめ、承認作業を行う、それがマイニングです。
運営のための計算にあなたのPCを貸してくれたら、報酬としてビットコインを払いますよ、というサービスを行っています。
マイニングは企業でも個人でも手軽に始めることが可能です。
マイニングを行うためには、マイニングの機能しか無いPCを新たに組むか、仕事や趣味に使っているPCを使う方法があります。
今回は仕事や趣味に使っているPCを使ってマイニングに挑戦します。
なお、マイニングのためには高性能なグラフィックボードが必要だそうです。より高性能で、よりたくさんあると良いらしいです。
なぜグラボ? 計算するんだからメモリやCPUじゃないの??と思うのですが、マイニングを行うにはハッシュ関数の処理が必要になります。その処理にグラボが最適というわけです。
ハッシュ関数といわれてもピンとこない方が多いと思いますので、とにかくグラボの性能が良ければ良い程マイニングに最適だと思ってください。
ちなみに、2018年頃にビットコインのマイニングが開始されて以降、グラボの買い占めが起きて依頼、グラボは価格が高騰しています。
マイニングへの道 その1:環境を整える
前述のとおり、マイニングには必要なものがあります。
1.高性能なグラフィックボードが搭載されたPC
2.常時インターネットに接続できる環境
3.常時PCの電源をつけておける環境
自宅で行うので「2」「3」はOKとして、問題は「1」です。
私は、幸いにもゲームに使っているPCに(最高とは言わないものの)そこそこ良いグラフィックボードが搭載されているので、今回は新たにPCを組まず、既存のPCを使ってみようと思います。
一応、PCのスペックを書いておきます。マウスコンピューターで購入したものです。
【 OS 】Windows 10 Home 64ビット
【 CPU 】インテル(R) Core(TM) i7-8700 プロセッサー ( 6コア / 12スレッド / 3.20GHz / TB時最大4.60GHz / 12MBキャッシュ )
【 CPUファン 】標準CPUクーラー
【 CPUグリス 】標準CPUグリス
【 メモリ 】32GB メモリ [ 16GB×2 ( PC4-19200 / DDR4-2400 ) / デュアルチャネル ]
【 電源 】500W 電源 ( 80PLUS(R) BRONZE )
【 SSD (M.2) 】・・・ SSD ( M.2 ) 無し
【 M.2シールド 】・・・ M.2シールドなし
【 SSD 】480GB SSD ( 6Gbps 対応 )
【 SSDまたはHDD 】3TB HDD ( 7200rpm / 6Gbps 対応 )
【 グラフィックス 】NVIDIA GeForce GTX1060 / 3GB ( DisplayPort×3 / DVI-D ※DVI-HDMI 変換コネクタ付属 )
【 拡張カード 】・・・ 拡張カードなし
【 拡張カード2 】・・・ 拡張カードなし
【 マザーボード 】インテル(R) Z390 チップセット ( ATX / SATA 6Gbps 対応ポート×6 / M.2スロット×2 )
私の使用しているグラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX1060 / 3GBというものです。
ゲームや動画、趣味に使用している分には十分なものとなっております。
ちなみにグラフィックボードのベンチマークについてはこちらのサイトが分かりやすいのでご確認ください。
マイニングへの道 その2:マイニングソフトをインストール
マイニングは複数のサイトで行われており、そのサイトに登録するかたちで始めることができます。
調べたところNiceHashというサイトが手軽のようです。
う…全部英語…でも負けない…
まずは右上の「GET STARTED」から無料会員登録してからログインすると、こんな画面がでてきます。
これはマイニングをするためのソフトを選ぶ画面です。
1番目と2番目がNice Hash純正ソフトのようです。
1番目は「安全・デジタル署名つき・サポート付き、オススメ」と書かれています。
2番目は「サポート付き」のみ。
NiceHash QuickMinerを試してみたが…
まずは、オススメと書かれた1番目をダウンロードしてみました。
ダウンロードされた「NiceHashQuickMinerInstaller.exe」というファイルを起動。
そのまま「Download and Install」をクリックしてインストール。すると、
こんなアラートが出ました。これが出たらインストールできていません。
どうやらグラボのドライバが古かったようです。NVIDIA Geforce Experience から最新ドライバをダウンロード&インストールして、念のためPCを再起動してから再度 NiceHashQuickMinerInstaller.exe を起動して「Download and Install」すると、
アクセスが拒否??
ウイルス対策ソフトが反応したのかな? と思ってウイルス対策ソフトを無効化してみたり、色々試してみましたが結局このアラートを消すことができずインストールすることができませんでした。
というわけで、別のソフトを試します。
幸先が悪いなぁ…
NiceHash Minerに挑戦
1番目がインストールできなかったため、2番目のソフトをダウンロードしてみます。
オススメとは書かれていませんが、これも純正ソフトです。
nhm_windows_3.0.5.6.exeを起動。
ソフトを起動するとログイン画面が表示されるので、NiceHashアカウントでログインすると…
動いた!
ただし、基本的にウイルス対策ソフトとは相性が悪いようです。
ウイルス認定されてしまいファイルが隔離されてしまうので、マイニングする際はウイルス対策ソフトを無効化しておく必要があるかもしれません。
画面上の「Benchmark」タブに、CPUとGPU(グラボ)をそれぞれ稼働させるかどうかを選ぶ画面があります。
初期設定ではCPUがオフになっていたので、オンにしてみました。
最初の画面に戻って「Start Mining」を押すと…
できた!
これでマイニングが開始されました。ここまでは意外なほど簡単ですね。
グラボが動いてない
先ほどの「Benchmark」タブから稼働状況を確認してみると、CPUは「Mining」になっていますが、GPUは二つとも「Error」になっており、マイニングできていないようです。
「Plugins」タブをみてみると、GPUを稼働させるためのプラグインが未インストールプラグインがいくつかあることがわかりました。インストールしようとすると純正プラグインでない警告が表示されますが、無視して全てインストールしてみます。
ほぼエラーですが、一応稼働してくれました。
めでたしめだたし…と思って「Device」タブを見てみると、
「GPU Temp : 82℃」
…はちじゅうにど?!?!
グラボが溶けてしまう!!!と思い、GPUは即ストップ。諦めてCPUだけの稼働に戻しました。
マイニングの収益
温度が下がらない環境によりCPUのみでマイニングすることとなったわけですが、CPUだけだとほぼ稼働していないのと同じ。非常にコスパが悪いです。
このソフトはある程度動かすと24時間稼働した場合の推定収益が表示されます。
とりあえずCPUのみで6時間ほど動かしたところ、推定収益は 0.00157mBTC=0.09USD=9.79円。
CPUだけの稼働では電気代を全くペイできないことが判明しました。
やっぱりグラボは必須なんですね~。
まとめ
ビットコインのマイニングは誰でも簡単に即日始められます。
しかし、高性能なグラボが何枚も必要で、かつグラボの温度が上がらないよう専用の裸PCを組み、寒冷地などの涼しい部屋に置いておく必要があります。このあたりが意外とハードル高いですね~。
とはいえ、初期投資さえできれば誰でも挑戦できる世界であることは間違いないので、是非チャレンジしてみてください。
おすすめグラフィックボード
グラフィックボードの取り付けはどのパソコンでもできるわけではありません。
必ず取り付け前に自分のPCと適合するかどうかを確認しましょう。
以上、超初心者がビットコインのマイニングに挑戦して返り討ちにあった記録でした。