ヴィジュアルスクリプティングを使っちゃいけない人とは?
こんにちは。高額なヴィジュアルスクリプティングツールを二つ買って二つとも使っていない人です。
買ったのはこの2つ。
いずれも非常に評価が高く、超有名なツールです。
※BEHAVIOR DESIGNERは主にAI作成のためのツールです。
結論から言うと、英語力が高校レベルで、手探りで勉強する根気や時間の無い個人開発者はヴィジュアルスクリプティングを使っちゃいけないと思いました。
まず、私はヴィジュアルスクリプティングとは? という認識がそもそも誤っていました。
× プログラミング不要なので、誰でも簡単にゲームを作れる。
○ プログラミングの代わりにヴィジュアルスクリプティングを勉強しないとゲームは作れない。
「プログラミングとヴィジュアルスクリプティングの勉強、どちらが大変か?」と訊かれるとわかりませんが、
「ヴィジュアルスクリプティングを使えば勉強無しで即ゲームが作れる」なんてことは絶対にありません。
で、肝心のヴィジュアルスクリプティングの勉強なのですが、はっきり言って激ムズです。
C#のプログラミングでゲームを作る場合、どんな問題が起きても検索すればまぁ解決策がヒットします。これは、C#がゲーム開発以外でも使われるものだからです。
対して、上記のヴィジュアルスクリプティングはソフトごとに仕様が異なり、さらにゲーム開発でしか使われないものであるため、日本語の解説記事や動画が非常に少ないです。
いや、PlayMakerは老舗だけあって無くはないのですが、それでもC#のコーディングの記事や動画に比べれば1000分の1くらいです。Behavior Designerに至っては皆無です。
「日本語の情報がないならあ英語で探せばいいのでは?」
と思うかもしれませんが、それができるのはプログラミングの場合です。
C#のコーディングの場合、コードで検索すれば該当のコードが載っている記事がヒットすることが多いし、英語の記事でも掲載されているコード自体を見れば解決策が解るので、見つけた記事や動画が英語でもさほど問題はないです。
対してヴィジュアルスクリプティングの場合、まず解説記事があったとしても画像で「こうしましょう!」と解説されている場合が多いので、言葉で検索してもヒットしにくいです。
また、「タブやウインドウが複数に分かれている」仕様のせいもあって、記事に解決方法の全てのスクリーンショット画像が掲載されていないことが多いです(そもそも画像がなかったりもします)。
さらに、前述の「ゲーム開発にしか使わないツール」であることから、そもそもC#に比べて記事や動画自体が超少ないので、お手上げ状態になることが非常に多いです。
どんな人ならヴィジュアルスクリプティングを使っていいの?
チームでゴリゴリ頑張ってる人とか企業なら大丈夫かもしれません。複数人で役割を決めて勉強できるし。
しかし個人だと日本語情報なしの手探り勉強は本当に辛いです。
一人で開発している場合でも「修士号持ってます」とか「プログラミング言語1,000兆種類ぐらい使えます」みたいな人なら、脳の熟練度が違うので大丈夫なのかもしれません。
自分のような「割り算のひっ算をマスターしないまま高校卒業しちゃった」みたいなゴミ人間には無理でした…。